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工芸と芸術

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   K夫妻にもらった干し柿を
   長谷川正治さんの器に盛って


 先週のある日、大鹿村に住むK夫婦がうちに来てくれた。

 K夫婦は以前僕の陶器を買ってくれた事があって、使ってみてとても気に入ってくれているとのこと。それで今回は東京に住むおばさんにプレゼントとして僕の陶器を送りたいという事で来てくれたのだ。

 世代がわりと近く外から大鹿に来て暮しているという事で、以前から一度ゆっくりと話をしてみたいと思っていたのだが、K夫婦はお店を経営していて子供さんもおり、忙しそうでなかなかそういう機会がなかった。

 なので今回は自分の暮らしぶりや工房も見てもらい、いろいろと話ができてよかった。
 陶器もじっくり選んでくれて、自分達で使う分も買っていってくれた。
 K夫婦が、僕の陶器を使って生活にちょっとした潤いというか彩りみたいなものができた、と言ってくれたのは僕にとってすごく嬉しい事だった。
 なぜならそれが僕の目指していることだから。

 陶芸にはクラフトの側面とアートとしての側面の両方がある。
 僕にとって陶芸は仕事であり自己表現ではない。
 作っている作品もそのほとんどが使える物であり、そういう意味ではクラフトとしての仕事と言えるだろう。

 現代の日本においては西洋的思想の影響もあってクラフトはアートの下に見られる事が多い。
 しかし僕は思うのだが、クラフトかアートかと区別する必要はなくて、使えようが使えまいが美しい物は美しいし、そこに感動があるかどうかもその物が器であるかないかは関係ない。

 区別は作る人間と見る人間のなかにあるのであって、作っている人間が作品に思想を盛り込んだとしても、それを感じるか感じないか、どう感じるかは見る人次第なのだと思う。
 いずれにせよ、作った物にはその人の人間性が出てくるものだ。

 陶芸を始めてから今まで陶芸関係の本をいろいろと読んできたが、そこで語られる作家の言葉を読んでいるといろんな思いで作品を作っている人がいて、その幅はとても広いんだなと感じた。

 僕は人の作品を見るのが好きで、よく作家さんの個展なんかを見にいって買ってきたりするが、そこで惹かれるのはやはり器である事が多いし、僕も作った物を人に使ってもらった方が嬉しい。
 だからジャンルなんて関係なく、僕は自分のいいと思うものを作っていきたいと思っている。
 
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テーマ : 伝えたいこと
ジャンル : ブログ

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家族共々

いつも例の器を使ってるよ~!色目が良いし、使い勝手のいいデザイン・サイズで重宝してます♪

ありがとー

 そうかー、使ってくれてんにゃね。
 デザイン的にシンプルな物が多いので、今年はもう少し装飾的な物も作ってみようかと思ってます。
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atiron

Author:atiron
名前:乗田 忠明
生年:1977年
出身:京都市左京区

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