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電気窯

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 こちらに引越して工房を開く時に念願だった窯を買った。

 瀬戸で知り合った友達の実家が電気窯を作っていたので、そこで頼んだ。
 こういうふうにして欲しいという要望を伝えて、その通りに作ってもらった。

 電気窯は消費電力が大きいため、電力会社が新しい電柱を立てて電線を引いてくれた。
 あとは業者に電線から窯までの配線をしてもらい、運んでくる窯に繋ぐだけとなった。

 この運搬・設置の作業がけっこう大掛かりで、トラックに積んできた窯をクレーンで降ろし、油圧式のハンドリフトで移動させる。
 場所が決まったら平衡を取る為に水平計で計りながら下に鉄の板をかます。
 それから制御盤を通して窯に電気を繋げば設置完了だ。

 制御盤は自動的に窯の温度をコントロールしてくれるので、あらかじめ設定しておけばかなり楽に窯焚きができる。
 これは電気窯を選んだ大きな理由の1つだ。
 薪窯はもちろん、個人が持つようなガス窯や灯油窯も焚いている間は見ていなければならない。
 これはけっこう大変な作業で、僕も会社の窯を焚かせてもらっていた時は眠気や寒さと戦いながらやっていた。

 窯焚きは最初、作品や窯の中の水分を抜く為に窯の扉を少し開けて"あぶり"をし、徐々に扉を閉めていく。
 最高温度は一般的には1200℃~1300℃ぐらいで、時間は僕の場合18時間ぐらいかける。

 焚き方には大きく分けて酸化焼成と還元焼成というのがある。

 酸化は酸素が充分に行き渡った状態で焼く事。
 他の窯では炎を完全燃焼させて焼くが、電気窯は炎は出なくて特殊な電熱線を熱してその輻射熱で焼く。
 なので電気窯ではほぼ完全な酸化焼成が可能だ。

 還元は簡単に言えば酸素不足の状態で焼く事。
 電気窯では炎を使わないため、写真では窯の右下に見えるちょっと出っ張った所から、バーナーの炎を入れて還元状態にする。
 そうする事で作品から酸素が奪われ、主に釉薬の発色に影響を及ぼす。

 最初はどれぐらいのぺースで温度を上げるかや、還元の時に入れる炎をどれぐらいの状態にすればいいかなど試行錯誤で掴むまでに時間が掛かった。
 今年もこの窯からいろんな作品が生まれてくる。

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Author:atiron
名前:乗田 忠明
生年:1977年
出身:京都市左京区

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